本の紹介「長いお別れ」
2016.07.25  |  

本の紹介「長いお別れ」

わたしが読んだ家族にまつわる本のご紹介です。

中島京子著/「長いお別れ」

nagaiowakare

“少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。
言葉も記憶も知性の大部分も失われて、それでも長い結婚生活の末に残るもの。

認知症の男性と、その妻、娘たちとの10年に及ぶ「長いお別れ」を描いた作品です。


「家族」や「夫婦」って楽しいことばかりじゃなく、ともに過ごす長い時間には
いらだちや退屈さや倦怠の占める割合が次第に大きくなっていくのかもしれません。
そんな普通の家族の時間を淡々と書いているのに、あたたかく切ない気持ちになる小説です。

認知症が進行していくさまや患者の家族が右往左往する様子など
日常の描写が細やかでリアリティーがあります。
身近に認知症を患ったひとがいないわたしにもぐっと迫ってきました。


65歳以上の認知症のひとは2025年には700万人、高齢者の5人に1人になると推計されています。
日本に「長いお別れ」があふれる日が遠くないんだな、と思います。

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